ブックカバーを自分でデザインしてみる

紙で本を読むというこだわり

人によって本を読む目的は様々だと思う。

好きだから。何となく暇つぶしで。知識を増やしたいから。いろんな考えに触れたいから。

外出自粛期間を機に、僕も本を読み始めた。

言葉を自分の思うように扱うことへの憧れ。多くの人が一度は、「自分の言葉で人の心を動かしたい」なんて思ったことがあるかもしれない。

僕が高校に上がったくらいの時にスマートフォンが一般にも広まり、みんなが日常的にTwitterなどで自分たちの言葉を表現し始めた。

我が家は父親が読書家で、ちょうど今の僕くらいの年齢(20代前半)の時に、純文学も大衆小説も選り好みなく読んでいたらしい。それらの本、とりわけ文庫本が、押入れの中で長らく読まれずに埃を被っていた。太宰治や三島由紀夫、他にも星新一や筒井康隆などの作品、どれも茶色く変色して、カバーはついていないものが多い。

本を読むことが習慣になってくると、その行為自体にもそれなりにこだわりがでてくる。読んでいる途中の本にはブックカバーを付けておきたくなった。最初は家にある適当な包装紙などを折って使っていたが、どうせなら自分で一から作ってみようと思った。

作り方

iPadのProcreateというアプリで大まかなイラストを作成してからパソコンに移して、Photoshopを使って色味の調整などを行った。プリントは一般的な家庭用のプリンターで行い、A4サイズで出力した。

何パターンか使ってみたいと思い、春夏秋冬というコンセプトで4種類作った。

自分の身の回りのモノを、自分好みにチューニングしていく。

少し大仰な考えかもしれないけど、デザインやエンジニアリングなどの技術がもっと広く大衆的なものになれば、みんなが自由に、”自分の好きなように”生活を設計できるようになって、暮らしが豊かになるのではないかと思う。

DIYなんかがそれに近いかもしれない。日本語では「日曜大工(=大工ではない人が休暇を利用して木工作業を行う)」なんて言い方をするが、それくらい誰しもが気兼ねなく取り組めるようなものになればいい。

みんなが暮らしやすい社会というのは、何か大義的な平均値を取るのではなくて、個人個人が自分の好きなように環境を変化させることで作られると思う。それはところどころ尖っていたり丸まっていたりする枝葉のように、常に均衡を保とうと運動し続ける。

僕自身もそんな社会に生きる一人として、自分なりに生活をチューニングしていきたい。